外壁塗装と火災保険

業者の中には、「火災保険を利用すれば塗装工事費用を浮かすことができますよ」などと言って誘い入れるところもありますが、外壁塗装工事は本当に火災保険の支払い対象なのでしょうか。火災保険の対象は火災を始め、落雷や風災、水害等の災害ですから、支払い対象として具体的に想定しているのは、台風や竜巻による被害だとされます。つまり屋根の葺き替えや外壁補修、雨樋・バルコニーの修繕であれば支払い対象の範囲内ですが、外壁塗装は支払い対象範囲外であると考えられます。従って上述した業者の誘い文句は誤りだと分かりますが、外壁塗装工事の工程の中には補修の性質を有するものがあるため、部分的に保険金が下りる可能性はあるのです。

火災保険には大別すると、住宅火災保険、住宅総合保険、オールリスクタイプ、特約火災保険の4種があり、支払い条件も異なります。最も一般的な火災保険は住宅火災保険です。火災、落雷、風災、爆発に対応しています。住宅総合保険はこれらに加え、水害、破損、盗難、落下、持ち出し家財の損害にも対応した保険です。風災は基本的には風速20m毎秒以上の風で破損したケースを指し、台風や大雪等で屋根や壁が壊れた状況が典型例です。水害は豪雨で生じる川の氾濫や土砂崩れによって床上浸水したり、家屋が破損したりするケースを指します。通常の雨漏りや水漏れによる被害は支払い対象外です。

塗装業者の中には火災保険を利用できるケースだと判明すれば、実際の補修費用に幾らか加算した額の保険金申請を行い、加算分を懐に入れる悪徳業者もあります。ただ実際には塗装工事の大部分は支払い対象外に当たるため、「塗装」業者の「補修」行為は保険会社に怪しまれます。

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