壁装による調湿の原則

最近の建物内部の気密化は,室内に湿気を閉じ込め,結露その他多くの湿筈を引き起こす原因になっている。特に問題となる室内結露の発生しやすい

条件は,下記のようである。

1. 冬,外周壁が冷えているとき

・断熱が不十分

・ 暖房を止めて室温が下がる

・ 壁材や断熱材に熱の逃げるすき間がある

2. 冷えた室内に高温多湿の空気が流入

・ 暖房室の北側の押し入れ

・ 梅雨時や台風時の外気の流入

3. 空気が停滞して暖房の及ばない部分

・部屋の隅

・家具の裏

・押し入れ北側壁

このようなところに発生する結露を起こさないためには,次のような対策が望ましい。

1. 室内の絶対湿度を高めない

・ 開放式ストーブを使わないなど,水蒸気の発生を抑える

・ 換気により水蒸気を排出する

・ 吸放湿性のある表装材を使う

除湿器を使う

2. 壁の表面温度をなるべく室温に近

くする

・ 断熱を十分にする

・ 熱容量の小さい表装材を使う

3. 局部的に低温になるのを防ぐ

・ 空気がよどまないように気流を作る

・ 熱の逃げ道を作らない

④ 室内を急速に冷やさない。そのため,暖房を止めたら適切な換気を

するもちろん,これらの対策はいくつか組み合わせて実行されることが望まし

い。