RC造と木造の比較

温度の年聞を通じての変動幅を調べてみると,木造の方が RC造よりも大きい。特に冬においてその差は著しい。 RC 造や ALC 造は変動が小さいが,それは建物自体の熱容量が大きいためである。さらに集合住宅では外気にさらされる面積の割合が小さいことがあげられる。ただし高断熱にした木造住宅では温度の変動幅は小さい。相対湿度の年間を通してみた変動の幅は,木造よりも RC造の方が大きい。また 生活によって発生する水分の影響を敏感に受けやすい。それは建物の気密性が高いことと ,内装材料の吸放湿性能が小さいためであると 思われる。 ただし長い周期で、みると温湿度の変動にはあまり差が認められない。しかし RC造の集合住宅では,水分の管理を怠ると生活環境はそれを鋭敏に反映して悪化 しやすい。なお最近の木造住宅は気密性がよくなり ,室内も吸放湿材料の使用量が少なくなってきているので,RC造と同様な状態に近づいてきていると考えてよい。

10 (窓の開聞が多い)1(窓が閉まっている)における外気と室内 の最低相対湿度と最低温度はどうだろうか。相対湿度についていえば,外気に対して木造の方が変動幅が著しく少ないが,それは内装材料の吸放湿 効果によるものであろう。 1月において双方とも変動幅が狭いのは,窓を閉鎖しているための効果と考えられる。木造の方が相対湿度が高いのは内装材料の吸放湿効果だけでなく 暖房機器,生活様式の差があるためであろう。 温度の方は RC造の方が外気の変動に対して反応が鈍く ,木造の方が鋭敏 に影響を受ける。 1月は暖房の効果によってともに外気との差が大きくなっている。室内の温湿度についての RC造住宅と木造住宅の差は,およそ以上のように考えてさしつかえないが,いずれも窓の開聞が多いほど,また冷暖房の使用と室内での水分発生の頻度が多いほど,温湿度の変化する幅は大きい。特に湿度の変化が大きくなることが調査からわかってきている。